ACアダプタの選び方について

 

目次
1)ACアダプタってなんだ?!
2)ACアダプタの種類
3)ACアダプタの選び方
 ●機器の電圧を調べよう
 ●機器の定格電流を調べよう
 ●プラグ形状を確認しよう
 ・形状のまとめ
 ●極性を確認しよう
4)ACアダプタの選択例
5)あると便利な周辺パーツ

 

ACアダプタって何だろう?!

家電製品のほとんどは直流電流(direct current=DC)で動いています。
一方家庭のコンセントから出てくる電気は交流(alternating current=AC)です。
DCとACでは性質が違うため、DCで動く家電製品に家庭のコンセントから出てくるACの電気をつなぐだけでは動きません。


しかし実際には家電製品をコンセントにつなぐだけで使えてしまいます。
いったナゼなのでしょうか?


その秘密が『ACアダプタ』なのです。


DCで動く家電製品を家庭のコンセントから出てくるACで動かすには、『交流を直流に換える機械(電源装置)』が必要になります。
多くの家電製品はこの『電源装置』が組み込まれているのです。


しかしこの『電源装置』はどうしても大きくなってしまうため、小型・軽量が重視される家電製品の場合、家電製品本体とは別に用意されることがあります。
こうして本体とは別に用意された『電源装置』の事を『ACアダプタ』と言うのです。


ACアダプタ


 
ACアダプタの種類

ACアダプタには大きく分けて2種類あります。

 

1つは『トランスタイプ


大型のコイルでできた電源トランスを使って電圧を換える電源装置です。
電源トランスが大きくて重いため、手に持った時ズシリとするACアダプタはだいたいトランスタイプです。
出力される電圧は一定ではなく、定格に記された電流を消費した時に定格の電圧になるように設計されています。
そのため、機器をつながずに電圧を測ると定格の1.5倍程度の電圧を出力します。
ノイズがあまり発生しないため、オーディオ機器などで使われることがありますが、小型・軽量が重視される昨今ではあまり見かけなくなりました


大きくて重い電源トランス


 

もう1つは『スイッチングタイプ』です。


重たい電源トランスが入っていないため小型・軽量化が容易なので、現在主流となっています

スイッチングタイプはどんな状態でも一定の電圧を出力するので故障した時も分かりやすいです。
スイッチングタイプは半導体を使って高速でスイッチをON/OFFする事により電圧を変化させます。
その為、高周波ノイズとよばれるノイズが発生しやすく、オーディオに雑音を加えたり、電波通信をジャマしたりする事があります。
また、同じスイッチング方式でしたら、定格電圧が同じで、定格の電流値以内であれば多くの場合使用することができます(※例外あり)。


スイッチング式の中身


 
ACアダプタの選び方

弊社では主にスイッチングタイプのACアダプタを取り扱っておりますので、スイッチングタイプに絞って説明します

注意点

家電製品はメーカー純正品でないACアダプタを使うと保証の対象外になることがあります。
弊社で取り扱っているACアダプタはメーカー純正品ではなく、汎用品です。
また、たとえ定格電圧、電流が合っていても使えない場合もあります

元のACアダプタがトランス式だった場合も、ACアダプタの性質が違うので使えない場合が報告されています。
ACアダプタは電源装置なので、間違った定格電圧や電流で使用すると家電製品やACアダプタを破損させる事があるだけでなく、火災や事故の原因にもなります。
以上のリスクを理解の上ACアダプタをお選びください。

弊社ブランドのスイッチング方式のACアダプタには過電流保護回路が付いていますので、万が一、短絡や供給回路側の問題で許容以上の電流が流れた場合でも、間欠動作又は出力を停止するようになっています。
ですが、意図して短絡させたり、過電流で発熱させたり、高温環境可で長時間使用し続けると内部のパーツが劣化し、ACアダプタの寿命を縮めるのでご注意ください


機器側の刻印_機器背面等_ここに書かれてる


 
機器の電圧を調べよう

ACアダプタを繋ぐ機器の電圧を確認してください。
電圧が低いと動作しませんし、高いと機器を壊す可能性があります。
機器の電源入力端子の近くや商品名を書いたシールなどに『xxV』と数字が書かれていることが多いので探してみてください。


ACアダプタの電圧はここを見る


 
機器の定格電流を調べよう

次に機器がどのくらいの電気(電流量)を使うかを確認してください。
ACアダプタの電流量が多い分には問題ありませんが、足りないとACアダプタが破損、最悪炎上することもります
また、定格ギリギリで使い続けるとACアダプタの寿命を短くしてしまったり、ちょっとしたトラブルでACアダプタが破損する事がありますので、定格電流には3〜5割程度余裕をもった物を選ぶ方が良いでしょう。
消費電流量は『xxA(mA)』と書かれています。探してみてください。

使用する機器に必要な電流(定格電流)に対して大きめ(1.5倍以上)の電流容量を持った、ACアダプタを選択してください。
モーターを使用する機器は一時的に大電流が必要な場合もありますので、その場合は大きめを選んでおけば安心です。


ACアダプタの電流はここを見る


 
プラグ形状

機器とACアダプタのコネクタ形状が合わないと物理的につなぐ事が出来ません
プラグ形状は説明書やメーカーサイトでも記載されてい無い事が多く、機器の型番だけではコネクタ形状を判断することが出来ません
機器に付いているコネクタをよくご確認の上ご購入下さい。
弊社で取り扱いのあるACアダプタは外形5.5mm、内径2.1mmのプラグがほとんどですが、DCプラグ変換ケーブルや変換コネクタで異なる形状に変換する事もできます。

プラグ形状の検索はこちらから→
DCプラグ変換ケーブル・コネクタはこちらから→

 
形状のまとめ

プラグ
ジャック
EIAJ電圧区分1(EIAJ#1)
ジャック側がピン
内径:φ0.7mm
外径:φ2.35mm
電圧範囲:〜3.15V
電圧区分1DCプラグ 電圧区分1DCジャック
EIAJ電圧区分2(EIAJ#2)
ジャック側がピン
内径:φ1.7mm
外径:φ4.0mm
電圧範囲:3.15V〜6.3V
電圧区分2DCプラグ 電圧区分2DCジャック
EIAJ電圧区分3(EIAJ#3)
ジャック側がピン
内径:φ1.7mm
外径:φ4.75mm
電圧範囲:6.3V〜10.5V
電圧区分3DCプラグ 電圧区分3DCジャック
EIAJ電圧区分4(EIAJ#4)
プラグ側がピン
ピン径:φ1.0mm
内径:φ3.3mm
外径:φ5.5mm
電圧範囲:10.5V〜13.5V
電圧区分4DCプラグ 電圧区分4DCジャック
EIAJ電圧区分5(EIAJ#5)
プラグ側がピン
ピン径:φ1.4mm
内径:φ4.3mm
外径:φ6.5mm
電圧範囲:13.5V〜18.0V
電圧区分5DCプラグ 電圧区分5DCジャック
 
φ2.1 DCプラグ・ジャック
内径:φ2.1mm
外径:φ5.5mm
2.1x5.5DCプラグ 2.1x5.5DCジャック
φ2.5 DCプラグ・ジャック
内径:φ2.5mm
外径:φ5.5mm
2.5x5.5DCプラグ 2.5x5.5DCジャック
φ1.1 DCプラグ・ジャック
内径:φ1.1mm
外径:φ3.0mm
1.1x3.0DCプラグ 1.1x3.0DCジャック
φ1.4 DCプラグ・ジャック
内径:φ1.4mm
外径:φ3.4mm
電圧範囲:12V
1.4x3.4DCプラグ 1.4x3.4DCジャック
φ1.4 DCプラグ・ジャック
内径:φ1.4mm
外径:φ3.8mm
1.4x3.8DCプラグ 1.4x3.8DCジャック
φ3.1 DCプラグ・ジャック
内径:φ3.1mm
外径:φ6.3mm
3.1x6.3DCプラグ 3.1x6.3DCジャック

※ここで紹介したのはエレショップで取り扱いのある形状のみです。
 ここに掲載していない形状のプラグもたくさんあります。


 
極性

ACアダプタの丸いコネクタは、外側と内側プラスとマイナスになっています。
外側と内側、どちらがプラスになっているかを確認して下さい。
電源のプラスとマイナスを間違えると、最悪機器を破損させます。

プラスとマイナスは『極性』という記号で書かれています。
プラスがどちらに書かれているかを見てください。
〈下の写真では『+』が中心とつながっているので、内側がプラスである(これを『センタープラス』という)事がわかります。〉


機器側の刻印_DCソケット付近_ここに書かれている.JPG


 
ACアダプタの選択例

【三端子可変電源キット(KA-064)キットの場合】

説明書の仕様欄には
 ●電源電圧:標準12V
 ●※DCジャック φ2.1 センタープラス
 ●動作時電流:最大900mA
と記載されています。
なので、この場合のACアダプターは
「ACアダプタ DC12V 1.6A[RoHS] / STD-12016U」を選択します。

ACアダプタの仕様欄には
 ●定格出力:DC12V 1.6A
 ●プラグ形状:2.1φセンタープラス
と記載されていますので、

使用値900mA(0.9A) < 供給能力の最大値1.6A

でプラグサイズφ2.1mmのセンタープラスで、問題なく使用できることがわかります。


●使用上の注意点
スイッチング方式のACアダプターでも流す電流に応じて発熱します

密閉した所、高温(40℃以上)になるところで長時間使用すると、故障の原因になったり寿命を著しく縮めます。風通しのよいところでご使用ください。

また、スイッチング方式のACアダプタの場合は、消費される電流値によっては本体から可聴領域の音が僅かに発生する場合がありますが、電圧値を調整するための回路によるもので異常ではありません。

 
あると便利な周辺パーツ
商品説明
写真
中間スイッチ付きDC中継ケーブル
●DCプラグ:φ2.1mm
●DCジャック:φ2.1mm

DCプラグとジャックの付いたケーブルの中間に波動スイッチが付いており、ACアダプタと機器との間に接続するだけで、手軽にスイッチを増設できる、中間スイッチつきDC2.1φ中継ケーブル。
中間スイッチ付きDC中継ケーブル
2.1φDCプラグ延長ケーブル
●DCプラグ:φ2.1mm
●DCジャック:φ2.1mm

ACアダプタのコードを伸ばすための延長コードです。
φ2.1mmプラグに対応
2.1φDCプラグ延長ケーブル
USB変換 DCコネクタ

DCプラグからUSBコネクタに変換するためのケーブルです。
USB変換 DCコネクタ
EMI対策スリーブフェライトクランプ

配線済みケーブル、コネクタ付きケーブルにも取付可能な樹脂ケース付き分割コアです。電線固定部のバラ線ガイド機構により、巻き線時の電線噛み込みを防止します。
EMI対策スリーブフェライトクランプ
クランプフィルタ

高周波ノイズに対して優れた吸収特性を持つフェライトコアを、プラスチックケースにマウント。ワンタッチでケーブルに取付けるだけで、インタフェースケーブル、電源ケーブルを切断することなく、信号の品質に影響なくノイズ対策ができます。
クランプフィルタ

 

 


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