Coral USB Acceleratorは、機械学習の推論機能を既存のシステムに付加するためのUSBアクセサリーです。Raspberry Piやその他Linuxシステム上で動作します。

Googleによって設計および構築された小型のASIC「Edge TPU」を搭載し、USB 3.0インターフェースを介して低電力で高性能な推論を提供します。例えば、MobileNet v2のような最先端のモバイルビジョンモデルを100fps以上で、高い電力効率で実行することができます。組み込みのAIデバイスに省電力かつプライバシーを保護した方法で、高速な機械学習の推論機能を追加できます。
モデルはTensorFlow Liteで開発され、その後USBアクセラレータ上で動作するようにコンパイルされています。

●Edge TPUの主な利点
・高速なTensorFlow Liteの推論
・低電力
・省スペース
CoralはGoogleの一部門で、ローカル実行AIのためのインテリジェントなアイデアを構築するのに役立つプラットフォームを提供しています。

●特徴
・Google Edge TPU 機械学習アクセラレータ・コプロセッサ
・USB 3.0 Type Cコネクタ
・ホストOSはDebian Linuxに対応
・モデルはTensorFlowを使用して構築されています
・MobileNetおよびInceptionアーキテクチャを完全にサポートし、カスタムのアーキテクチャにも対応
・Google Cloudに対応

●スペック
Edge TPU 機械学習アクセラレータ
・Googleが設計した、TensorFlow Liteモデル用の高性能推論を提供するASIC
Arm 32ビット Cortex-M0+ マイクロコントローラ
・最大32MHz
・ECC付きフラッシュメモリ16KB
・RAM 2KB
接続
・USB 3.1 Gen 1 (USB 3.0) ポート（SuperSpeed、転送速度5Gbps)
・USB Type C−Type Aケーブル付属
ローカル推論
・Googleが設計したEdge TPUによって、デバイス上で機械学習の推論を実行します。
Debian Linuxで動作
・付属のUSB Type-Cケーブルを使ってLinuxベースのシステムに接続します。
TensorFlow Lite対応
・ゼロからモデルを構築する必要はありません。Tensorflow LiteモデルはUSBアクセラレータ上で動作するようにコンパイルすることができます。

●必要条件
Coral USB Acceleratorは、次の仕様でホストコンピュータに接続する必要があります。
USBポートを備えたすべてのLinuxコンピュータ
・Debian 6.0以降、またはその派生ディストリビューション（Ubuntu 10.0以降など）
・x86_64またはARM64（ARMv8命令セット）のシステムアーキテクチャ
Raspberry Pi対応
・Raspberry Pi 2/3 Model B/3 Model B+専用
（Raspberry PiではUSB 2.0での接続となります）

●技術仕様
・機械学習アクセラレータ：Google Edge TPUコプロセッサ
・コネクタ：USB Type C（データ/電源両用）
・寸法：65mm×30mm

●対応OS
・Debian Linux系列

●対応フレームワーク
・TensorFlow Lite

●内容物
・Coral USB Accelerator 1台
・USB Type C−Type Aケーブル 1本

●関連情報
データシート
スタートガイド